平成23年度 放課後児童指導員等研修会が    開催されました


 日 時   平成23年11月27日(日) 10:00〜16:00
 場 所   じばさん三重(四日市市)
 主 催   三重県、三重県学童保育連絡協議会
 対 象   放課後児童クラブ指導員、放課後子ども教室の関係者 等 


  参 加 者 数   全 体 会   97名 
 分 科 会   104名 



  研修の目的   

  

  近年、子どもを取りまく環境が変化し、家庭や地域での子育て機能・教育能力が低下してきているといわれています。そんな中で、放課後に子どもたちが安全で健やかに時間を過ごせる場所の確保は、とても重要です。

仕事などで保護者が昼間家にいない児童(主に小学校低学年)に、授業が終わった後の遊びや生活の場を提供し、子どもの健全な育成を図ることを目的とする
「放課後児童健全育成事業」が平成10年度から実施されています。

 さらに、平成19年度からは文部科学省の放課後子ども教室推進事業と連携し、より総合的な放課後対策を目指し
「放課後子どもプラン」が推進されています。

 この研修会は、これらの事業の最前線に立つ放課後児童指導員や放課後子ども教室関係者のより一層のスキルアップを目的に開催されています。


それでは、当日の会場の様子をご紹介します! 
まずは 全体会参加者全員が中山芳一さん(岡山大学助教)のお話を聴講しました


講演のテーマは
「放課後の子どもたちとかかわることの
むずかしさとおもしろさは?」


9年間にわたり現場で指導員をされた経験をお持ちの先生だけに、
そのお話にはやはり臨場感があります。
参加者の皆さんも、自分の体験や感情とリンクする部分が
多かったのではないでしょうか。

続いて 分科会全体会の後は、各人が希望の分科会に分かれての研修です
            ディスカッションあり、ワークショップあり、多彩な6つの分科会です


分科会@ 児童クラブ論 分科会A 障がい児 分科会B 健全育成論 基礎
「『私』を知ろう!
子どもたちとかかわるために」

講師:中山芳一さん
(岡山大学助教)
「集団の中で行動することが困難な
子どもたちへの関わり」

講師:正木淑子さん
(元あすなろ学園保育士)
「学童保育の役割と指導員の仕事」

講師:庄司まみさん
(津市指導員の会)
全体会でもお話しいただいた中山さんが分科会にも登場!今度は参加者の近くでディスカッションです。会場は打ち解けた雰囲気に包まれ、盛んな意見交換が聞かれました。     発達障がいや自閉症の子どもへの対応などについて、講師の先生の体験談も交えて学びました。専門的な知識が必要とされる分野だけに、こうした話し合いの場は貴重です。      指導員の日々の仕事を振り返りながら、必要な知識・問題点など話し合いました。学年も生活環境も異なる子どもたちに向き合う指導員の役割は多岐にわたります。 


分科会C 健全育成論 実践 分科会D 児童の発達理論 分科会E 遊び
「安心できる関係づくりと
生活内容」

講師:末廣充子さん
(三重県学童保育連絡協議会)
「絵本の楽しさを読む」

講師:山ア由紀子さん
(大阪千代田短期大学講師)
「つくって遊ぼう」

講師:三重県学童保育連絡
協議会

子どもたちとの関係はもちろん、保護者との信頼関係もまた大切です。そこに関わるすべての人が気持ちよく連携できるよう、活発なディスカッションが行われました。
 
  子どもの発育に重要な役割を持つ絵本。読み聞かせによって、その楽しさと時間をみんなで共有することができます。まずは大人がその絵本のテーマを理解し、子どもの心に届くように読む方法を学びました。     紙コップやペットボトル、ストローなど身近な材料で作れる6種類の工作を、実際に作ってみました。時おり歓声のあがる中、参加者は真剣なまなざしで製作に取り組んでいました。 




この研修会は毎年、三重県内の各地域ごとに開催しており、今回は北勢地区を対象に行われました。

以降の開催(平成23年度分)  
 中勢地区  平成24年1月22日(日)   津リージョンプラザ他(2会場)
 南勢地区  平成24年2月 5日(日)   ワークセンター松阪


今後ますますニーズが高まりそうな放課後児童クラブ、そこが子どもたちにとって心地よい居場所になるよう、
よりたくさんの指導者・関係者の情報交換・スキルアップの場としてこの研修会は役立っています。