ありがとう

 みえのこども応援プロジェクト
 第3回 一行詩コンクール


子どもから大人へ、大人から子どもへ気持ちや思いを伝えあい、
お互いの気持ちや思いを知ることが信頼につながります。
その信頼の中で子どもたちが安心して自分らしく育つことを期待し「一行詩コンクール」は実施されました。


〔一行詩のテーマ「ありがとう」について〕

  
多くの子どもや大人が自分の中の「ありがとう」に気づき、積極的に表現することを
期待しています。「ありがとう」の気持ちが行き来することで、「ありがとう」の持つ
あたたかさを皆で共有することができます。これを社会全体に波及させることで、
思いやりにあふれたあたたかい地域社会の実現をめざしています。

今年で3回目となる一行詩コンクール。

今回も県内の小中学生を中心にたくさんの
「ありがとう」が寄せられ、
応募総数は6,967作品にのぼりました。

平成24年1月14日(土)、わくわくフェスタの中で行われた表彰式では、
その中から選ばれた
「ありがとう」に対し、

鈴木英敬知事から表彰状とあたたかい言葉が贈られました。




 授賞式の様子と受賞作品の一部をご紹介いたします。




 個人部門 最優秀賞

  

 小学校の時の親友へ

 僕がひきこもったとき、
 みんな学校にさそってくれたよね
 それで僕は無視したけど毎日きてくれたよね
 すごくうれしかったよ
 ありがとう


    伊賀市 中1 上村 涼さん


 個人部門 優秀賞

  母へ

 学校で問題をおこしてる自分に、
 母はいつも応援してくれた。
 泣きながら説教をしている母に
 いつも感謝しています。


    津市 高2 中西健二さん 
    天国のおばあちゃんへ

 真珠のネックレス残してくれてありがとう
 箱に「お母さんをよろしく頼むね」
 と書いてあったのを見て 、
 母さん泣いてたよ


    
福岡市 高2 大嶋里紗
さん
     
  障害のある息子へ

  一生懸命 字の練習をしている、
  一生懸命 先生の話を聞いている、
  一生懸命 みんなについていこうとしている
  息子をみてると、「ママも頑張ろう」って
  気持ちになる。ありがとう


    一般 奥野亜弥
さん
   おかあさんへ

 私がしゅんとしているとき。
 「どうしたの。」と一言。そして不意に私の手を
 にぎってくれたおかあさん。心になんだか
 とてもあったかいものを感じたよ。ありがとう。

    いなべ市 中1 伊藤瑞姫
さん 
     
 東日本大震災で被災された人達へ

 生きていてくれてありがとう。
 たくさんの人達が、尊い命がうばわれた中で
 あなたが生きていること
 それはきっと力に、日本の大きな力になる


    中3 上野喬子さん
   

 個人部門 地域ふれあい賞

 四ツ角のおばさんへ

 僕たちの安全を見守ってくれる旗のおばさん。
 名前も知らないけど、
 僕は6年間見守ってくれている事をしっています。
 ありがとうございます!!


    
伊勢市 小6 稲垣航大さん 




 ペア部門 最優秀賞

 
  
 母へ
  家の近くに来ると あぁ早く家に帰りたいと思う。
  ママは帰ってきた私に
  「おかえり」ってやさしくいってくれる。
  ありがとう。


     
桑名市 小4 竹下 藍さん


 娘へ
  「ただいまー!」、
  私が「おかえり」と返事するまでくり返し、
  私の姿がないと探し回って
  もう一度ギューっと「ただいま!」
  本当に幸せです。ありがとう。


     桑名市 一般 竹下みなこさん


 ペア部門 優秀賞

 父へ
  お父さん、僕知っとるよ。
  僕があげた誕生日プレゼント、
  大事にしまってくれとるやろ。ありがとう。

     
鈴鹿市 小2 野光希さん

 
息子(光希)へ
  ひらがなばっかりのメッセージカード、
  おりがみで作ってくれた首かざり、
  ペットボトルの車・・・。全部お父さんの宝やもん。
  これからも大事にするからな。ありがとう。

     
鈴鹿市 一般 野吉雄さん
   お母さんへ
  遠足の時、かわいくて、おいしいおべん当を
  作ってくれて「ありがとう。」
  おべん当をあける時、いつもワクワクするよ。


     
津市  小3 岡山未来さん

 
娘へ
  汗をキラキラと輝かせながら
  「只今ー。お母さんおいしかったよー」
  と帰ってくる未来。
  空っぽのお弁当箱が嬉しいよ。「ありがとう」


     
津市 一般 岡山由美子さん
     
 おばあちゃんへ
  ごつごつ、しわしわ、おばあちゃんの手。
  重かったね、冷たかったね、いたかったね。
  わたしが、なでてあげるよ。


     いなべ市 小4 村上祐花さん

 孫へ
  「おばあちゃん!いっしょにするよ。」
  笑顔で手をとるやさしさに元気が出るよ。
  ありがとう。


     いなべ市 一般 三浦二三江さん
 



 ペア部門 地域ふれあい賞

 前川先生へ
  いつもありがとうございます。
  学どうでいろんなことを
  いっぱいがんばってくれていてすごいです。
  これからもよろしくおねがいします。


     
津市 小2 宮田望来さん

 
みくちゃんへ
  疲れていても、
  みんなの笑顔で「がんばろう!」と思います。
  いつも元気に「ただいま」と帰ってきてね。


     
津市 一般 前川友美さん



 「地域ふれあい賞」は、特に子どもと地域の皆さんとのあたたかい気持ちの
 交流が表れている作品に贈られます。

ここにご紹介した以外にも、入選・佳作・特別賞の各賞が選出されました。
 たくさんのご応募ありがとうございました


・・・取材後記・・・


どの作品の「ありがとう」も、決して特別なものではありません。

普段の生活の中の、ごくありふれた光景の中から見つけた、感じた、「ありがとう」です。

作品を寄せていただいた方はどなたも、もしかしたら見過ごしてしまいそうな小さな幸せをちゃんと見つけ出して
「ありがとう」という素敵な言葉に変える力をお持ちです。

それは本当は誰もが心の中に持っている力です。

わかってはいるけど言葉に出すのが照れくさいと思う方も多いでしょう。

でも、思い切って言葉にしてみましょう!相手の心もまわりの空気もきっとあったかくなるはずです。

鈴木英敬知事は「ありがとう」は人を幸せにする言葉。それによって自分も幸せになれる。三重県中がこの言葉であふれるよう頑張ります!」と挨拶されました。

私たちの暮らす三重県が、そんなたくさんの
「ありがとう」で、幸せあふれる地域になっていけば、素敵ですね。