やるぞ!こども会議
 「遊びと工作の広場」で交流しよう!





今回の会場は・・・
伊賀市立青山小学校です。
 
● 日時   平成24年2月25日(土) 13:30〜 16:30
● 場所   伊賀市立青山小学校体育館
● 主催   陽だまり文庫 - 広場実行委員会
 
 今回の「こども会議」は、子どもたちの「こんなことをやりたい!」という気持ちから生まれた、独自のイベントです。

「いつも自分たちが『陽だまり文庫』と『青山放課後子ども教室』で楽しんでいる“遊びや工作”を、もっとたくさんの人に楽しんでほしい!そこで、大人に教えてもらったことを、今度は自分たちがみんなに教えてあげたい!」という思いから企画されたものです。

発案者は4年生の女の子ふたり。そこからどんどん話が広がり仲間が広がり・・・

どんなイベントになるのでしょうか!?
   


当日までの準備の様子 


 10月以降、およそ月2回のペースで集まり、地域の大人も交えてみんなでこの企画に取り組んできました。

イベントの内容を考えたり、工作材料の準備、遊びのアイテム作り、チラシ作りなどのほか、折り紙や昔遊びを人に教えるための練習、読み聞かせの練習・・・やらなければならないことはたくさんあるのに、当日来てくれた人にお土産もあげたい!!と心遣いも忘れません。

そうして回を追うごとに子どもたちの溢れ出るアイデアは濃縮されてゆき、形になり、教える側に立つという意識も育ってゆきます。

地域の大人たちも、そんな子どもたちの熱意に心を寄せ、指導したり手伝ったりしながら共に楽しい時間の中で準備作業を進めてきました。

みんなの集まる場所はきっと、世代を超えた熱い連帯感に包まれていたことでしょう。
 
 
まずは仲間集め!
一緒に運営をしてくれる実行委員を
募集するチラシを作っています。
出来たチラシを配ってもらうため、
初めて校長室に!!
ドキドキが伝わってきます。
みんなで話し合って、イベントの内容を
詰めていきます。
決まったら早速準備に移らなきゃ!

 
こちらでは折り紙を検討中。
まずは自分たちが作ってみないとね。
どれにしようかなあ♪
どうしたら楽しいイベントになるか、
アイデアを出し合っています。
イベントチラシが完成!
お客さんたくさん来てくれるといいな。
 
あやとりを教えてもらっています。
昔ながらの遊びって、
やっぱりいいですよね!
受け継いでいってほしいです。
こちらではコマ回し。
紐を巻くのが意外と難関で、
なかなか回すとこまでいきません・・・
お客さんへのお土産は、
毛糸のポンポンの
ストラップ♪
みんなで180個を作り上げました!




そしてイベント当日!! 


迎えた当日はあいにくの雨降り・・・。 

近くでもうひとつイベントが開催されていることも影響してか、開始直後のお客さんはまばらです。

気をもんだ「陽だまり文庫」代表の上山さんが、体育館の前に出てお客さんを呼び込んでくれています。

上山さんとみんなの気持ちが天に通じたのか、そうこうするうちに客足はどんどん伸び・・・広い体育館の中は
やがてたくさんの笑顔と歓声で満たされました。


受付には、努力の結晶毛糸の
ストラップをご用意。
受付を済ませるともらえます♪
「昔遊びコーナー」では、おはじき・
あやとり・コマ回し・お手玉・
まりつきを教えてもらえます。
実行委員の胸には、それぞれ
手づくりの個性豊かな名札が
誇らしげに光っています。
折り紙コーナーのメニューは
「かんたんです」から
「ちょうむずかしい」まで
難易度表示つき。
 
完成した折り紙を入れる袋も
用意されています。
これも子どもたちの心遣い。
モグラたたきゲーム!
この後たくさんのお客さんの
ご利用により無残な姿に・・・
「ビー玉おとしゲーム」。
コルクボードに刺した押しピンに
輪ゴムをひっかけてあります。
盤もビー玉もきれい!
練習を重ねた読み聞かせと
紙芝居。マイクを持っていざ前に
出ると緊張するよね〜
 
「遊びと工作の広場」は大盛況のうちに前半を終え、子どもたちは次の催しに移ります。

「影絵組 たこの足」さんの指導を受け、手影絵をいくつかマスターし、みんなの前で披露しました。


これはカエル。
白いおなかと口の部分が
ゲコゲコ動きます。
上手!
「こうやって作ります。」
と、子どもたちの解説付き。
「影絵組 たこの足」さんによる
「のはらうた」「ないた赤おに」の
豪華2本立て!


・・・取材後記・・・ 

                                      楽しいイベントをありがとう。がんばったね 
「みんなで楽しみたい!」という子どもたちの純粋な気持ちからスタートした今回のこども会議。

この企画を実現し最後まで引っ張ったのは、まだ高学年に満たないふたりの女の子でした。

敢えて高学年の助けを借りなかったところにも、彼女たちの強い意気込みを感じます。

イベント当日は、みんなに頼られて広い会場をあっちこっち奔走し、リーダーとしての役目を楽しむように運営も接客も笑顔でこなしていました。

こども会議の立ち上げから、というより常日頃から、いつも子どもたちにあたたかな居場所を提供し、いろんなことを教えてくれ、そして見守ってくれる上山さんはじめ地域の大人の方々。
そして、今回子どもたちの指導を快く引き受けてくれた「影絵組 たこの足」のみなさん。

イベントを通して子どもたちは、支えてくれた大人に対しての尊敬や感謝の気持ちを深めたことと思います。

また大人にとっても、次の世代に自分たちがしてあげられること、またしなければならないことを体感する機会になったことでしょう。

上山さんが運営する「陽だまり文庫」は、子どもたちばかりではなく地域の大人の利用も多いとか。誰もが気楽に交流できる場は、大人と子どもの距離を自然に近づけ、それが地域全体の連帯感につながっているように思えます。
今回のイベントに携わったみなさんの間には、そんな空気が感じられました。


世代を超えてお互いの存在を思いやる、そんな環境の中で、青山の子どもたちがのびのびと豊かに成長してくれれば・・・と願います。